きょうの健康『妊娠中に気をつけたい薬』10月19日放送 NHKEテレ1

きょうの健康『妊娠中に気をつけたい薬』10月19日放送 NHKEテレ1

 

番組内容

普段の生活に密接に関わる健康問題について、毎週決められたテーマをもとに専門の講師が易しく解説する番組。

 

 

今回のテーマは『妊娠中に気をつけたい薬』。

 

普段何気なく服用している薬にも、妊娠中に服用すると胎児や母体に悪影響を及ぼしてしまうものがあります。

 

処方薬・市販薬はもちろんのこと、市販のサプリメントにも妊娠中の服用は避けた方がよい成分を含んでいるものが存在しています。

 

一方で、持病などがあり普段から服用している薬を、胎児への影響の不安から自己判断でストップしてしまうと却って胎児に悪影響を及ぼしてしまうということも。

 

妊娠中の薬やサプリメントの服用については、かかりつけの医師や薬剤師によく相談をすることが重要になってきます。

 

出演者
  • 村島温子:講師
    (国立成育医療研究センター 妊娠と薬情報センター センター長)
  • 黒澤保裕
  • 岩田まこ都

 

 

 

きょうの健康『妊娠中に気をつけたい薬』

講師:村島温子さん(内科医・母性内科)国立成育医療センター 妊娠と薬情報センター センター長

 

妊娠中に薬を飲んでも大丈夫なのか?

 

妊娠中はすべての薬が使えないというわけではない。

 

赤ちゃんへの影響が少ない薬もある。

 

ただし、赤ちゃんへの影響がある薬もあるので、妊娠中は自己判断で薬を使わない。

 

妊娠中に風邪などの症状を鎮めたい場合はどうすればいい?

 

早めにかかりつけ医や産婦人科に相談をするのがいい。

 

そうすると、妊娠中にも使える薬を医師が考えてくれる。

 

市販薬は飲まないほうがいい?

 

市販薬は作用が弱く安全というイメージがあるが、風邪薬、解熱・鎮痛の薬は、特に妊娠後期の赤ちゃんに影響を与える成分が入っているものがあり注意が必要。

 

風邪などの症状があってやむを得ない場合に、本当に一時的に服用するというのは良いと思うが、その後はすぐにでも受診をしてもらいたい。

 

妊娠中に使える風邪薬や解熱・鎮痛薬はある?

 

妊娠中に使っても比較的安全といわれている薬にアセトアミノフェンというものがある。

 

妊娠中に注意が必要な薬は?

 

イブプロフェン・ロキソプロフェンといった薬に代表される非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)の使用には注意が必要。

 

これらを妊娠後期に大量に使用した場合、胎児の動脈管が収縮してしまい、赤ちゃんに心不全・胎児水腫が起こる危険性があると言われている。

 

これらの薬は、市販の頭痛薬に含まれていることがあり注意が必要である。

 

持病があり長期に渡って薬を飲んでいる場合は?

 

子供の頃からぜんそくの持病がある妊娠7か月の妊婦Bさんのケース

 

今までは吸入タイプのステロイド薬と気管支拡張薬で治療。

 

しかし、妊娠してから、薬を使い続けることをためらって、自己判断で薬を中止。

 

すると最近、明け方にせきの発作が頻繁に起きるようになってしまった。

 

ぜんそくの持病のあるBさんはどうすればよかったのか?

 

妊娠中に薬を使うのには注意が必要だが、今まで服用していた薬を止めるのがかえって良くないというケースもある。

 

ぜんそく薬に限らず、持病の薬を服用してきている場合は、止めることによって自身や赤ちゃんに影響が出る場合もあるので、自己判断で薬をやめる、というのは避けるべき。

 

ぜんそくの発作が抑えられないとどのような影響がある?

 

母体の酸素が低下してくるので、胎児の酸素も低下し発育に影響が出る場合も。

 

母親自身にも妊娠高血圧症候群のトラブルに繋がる危険性がある。

 

妊娠中でもぜんそくの薬を使ったほうが良いということに?

 

Bさんのケースでは特に、吸入薬でぜんそくのコントロールをしていた。

 

吸入薬は局所的に効果が出る薬であまり全身に影響は出ない。

 

そういう薬を使用している場合は、妊娠中でも継続して使用し、母体のぜんそくの発作を予防することの方が大事であると考えられる。

 

予防ができずにぜんそくの発作が起きた場合、全身に薬の影響の回る注射薬や飲み薬を使用する必要が出てくる。

 

それを避けるためにも、妊娠前から使用していた薬を継続するのが良いと考えられる。

 

妊娠中の薬は自己判断で使うのも止めるのも良くないということになる。

 

妊娠の時期によって薬の影響は違う?

 

受精後1ヶ月は受精卵への影響が出る場合と出ない場合に分かれる。

 

受精卵への影響が小さい場合は、後遺症を残すことなく回復する。

 

基本的には、薬が赤ちゃんに対して後に残るような影響を及ぼさない。

 

一方、影響が大きい場合は、受精卵が着床できずに流産してしまう。

 

妊娠を希望する女性は、慎重に薬を使うということが必要である。

 

 

妊娠2ヶ月から4ヶ月は、赤ちゃんにとって薬の影響を最も受けやすく、先天異常の発生と関連する重要な時期。

 

期間中は時期が早いほど影響を受けやすい。

 

妊娠2ヶ月目というのは、中枢神経や心臓などの重要な臓器、手足などが作られる時期であり、最も注意が必要である。

 

妊娠3〜4ヶ月は男女の外性器や口蓋などが作られる時期で、この時期も注意が必要である。

 

妊娠2〜4ヶ月ではどのような薬に注意が必要?

 

抗血栓薬(血を固まりにくくする薬)のワルファリンの服用には注意が必要。

 

通常であれば、妊娠を計画した時点で服用を中止する、ないし慎重なモニタリングの元で服用を続け、妊娠が判明した時点で他の薬に切り替えるといった措置が必要となる。

 

 

その他、バルプロ酸(抗てんかん薬・片頭痛の予防薬)、ミコフェノール酸(免疫抑制薬)、メトトレキサート(抗がん剤・抗リウマチ薬)といった薬には注意が必要である。

 

ミコフェノール酸は、妊娠可能な20代〜30代の女性に多い全身性エリテマトーデスの薬として去年保険適用になったばかりの薬。

 

この薬は、服用を中止してから6週間以上空けて妊娠をすることが望ましいと言われており、服用している女性は妊娠を希望した時に主治医にその旨を伝え、他の薬に代えてもらう必要がある。

 

妊娠中のサプリメントの服用は?

 

ビタミンAを含むサプリメントには注意が必要。

 

妊娠中でもビタミンAは必要な栄養素ではあるが、摂りすぎると害が出るとも言われている。

 

妊娠中にビタミンAを含むサプリメントを摂りすぎないように適量を飲むことが大事。

 

妊娠4ヶ月以降は胎児への先天異常の心配は?

 

4ヶ月までで赤ちゃんの体の構造は出来上がっており、形の上での先天異常の心配はなくなるが、胎児毒性に注意が必要な時期になる。

 

母親の使用した薬が胎盤を通じて赤ちゃんに行き、発育抑制、臓器障害、羊水量減少などの悪い影響を与える心配がある。

 

胎児毒性の影響は妊娠後期ほど危険性が大きく、注意が必要である。

 

妊娠中〜後期にはどのような薬に注意が必要?

 

ACE阻害薬(ARB:降圧薬)は、妊娠中期から影響があり注意が必要。

 

ACE阻害薬は胎児の腎臓に障害を及ぼすことがあり、障害の程度によっては命に危険が及ぶことも。

 

この薬を服用している女性は、妊娠が判明したら直ちに他の薬に切り替える必要がある。

 

 

妊娠後期には、非ステロイド消炎鎮痛剤(NSAIDs)の服用に注意が必要。

 

 

胎児属性とは違うが、SSRI(ベンゾジアゼピン系抗不安薬:精神神経系薬)を多量服用していた母親から産まれた子供に生後影響が出ることがある。

 

これらを新生児薬物離脱症候群といい、一過性の症状ではあるものの、母乳をあまり飲まない、ふるえ、不機嫌といった症状が出る。

 

精神神経系の薬を使用している女性が妊娠を希望する場合は?

 

妊娠出産を安全に行うためには心の安定というのは非常に大事であり、自己判断で服用を止めるのは控えるべき。

 

メンタルの主治医に相談し、薬の種類や量についての判断を仰ぐのが良い。

 

あわせて産婦人科医にも精神神経系の薬の使用を伝える。

 

妊娠中の薬について相談できるところは?

 

厚生省の事業として、妊娠と薬に関するデータを収集し、それをもとに情報提供を行っている『妊娠と薬情報センター』というところがあり、手紙・電話・面談などで相談が可能。

 

 

 

 

 

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